上手くいかない現象が、もっといい方法があると教えてくれる。

僕が付知町で新規事業を始めたいと思った理由はいくつかある。
その中の一つは、こんな理由。

「生まれ育った土地よりも
嫁に来てからの土地に住んだ年数の方が長くなった」

生まれ育った土地は愛着があるが
だんだんと足が遠のき
たまに訪れると街並みの変化の激しさに
よそ者感が押し寄せてくる。

自分の居場所が薄れていく感じ・・・
(人は所属したい生き物だよね)

生まれ育った街からは置いて行かれ
嫁に来た先のことはまだよく知らない。
これからの人生を生きていくのにどうする?
ふと、そう思った。

生きるのなら付知町だろうな。

そんな流れで付知町で新規事業に取り組む場所探しを始めた。

これが思ったより難関で。
でも難関だからよかったことが沢山ある。

今までだったら話しかけなかった人にも声をかけ
そうした人たちが次の人を紹介してくれる。
「あぁ。上手くいかなかったのは、もっと良い方法があるからか」
そう気づく。

普通に住んでいるだけでは気が付かないことに沢山出会えている。
声をかけて、すげない対応でも新鮮さを感じるほどに。
全ての人を満足させることはできず、私の思いなんて蹴飛ばされ続ける(笑)
それが面白い。

ひとところに住むということは
思い通りにならない連続ってことだ。
「一緒にやりましょうよ」と何人を誘ったら形になっていくのかな?
楽しそう、一緒にやろう、と返事してくれた人が集まったら形になるんだろうな。
記録しはじめようかしら?
僕の記憶力ではそろそろ危ぶまれる。
それほど断られるってことさ。

でも、楽しい。
「あら、これもダメか~」
となるたびに
「もっといい方法があるんだろうな~」
とワクワクしてしまうのだ。

肚をくくって二か月。
場所探しいまだ七転八倒。


付知町にある三角橋。人と狸専用の橋かな?なぜか愛着がわく。